気温差が激しいこれからの時期 地震が多くあるように記憶します（特に寒い日）
紗礼さん 温かいお洋服や お帽子 手袋、飲み物 長靴やタオル類 マスク
懐中電灯 消毒液はお家の出入り口やお外にケースに入れておいてね

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早朝に仕事から帰宅、しばらく経ってテレビを見ると崩壊した阪神高速・・
いったい何処なのか？　詳細情報は解らず・・
ヘリでの空撮中継に見入っていると倒壊した高速脇に見覚えのある街路、ＧＳ、建物・・
（心のどこかで人ごとに近い気持ちでいたのが後日恥ずかしく思えた）

親に連絡　兄夫婦にも連絡　両方とも不通・・・。
昼に兄嫁と電話がつながった　が・・
ちょうど話している最中に余震　姉の叫びが聞こえる。
夕方には親父殿にも連絡がとれる。

当日は、テレビで情報収集しながら家(東京)で待機。
翌日、仕事用の機材車にオフロードバイクと自転車、屋外用暖房機などを積み込み
近所のホームセンターでポリタンを６個購入、両親の家へと東名に乗る。

高速を走っていると関西方面に向かっている東京や他県各地の消防関係車両を追い越す。
途中サービスエリアで買ってきたポリタンクに水を汲む。
（個人的に前々から美味しいと思っていた無料の飲料水）
京都で一般車輛は降ろされていくが、乗っていた車は特殊車両で関係(緊急)車輛扱いで通過。
しかし、最終的には高速は完全に通行止めで慣れぬ出口で降りるはめに。

詳細が載らない全国地図を片手に道を探したが,どの幹線道路も神戸方面は大渋滞。
幹線道をそれ それらしき地元道へ・・　が、この道でも大渋滞にハマってしまう。
震災地である神戸方面への渋滞の中、前後の車からカーオーディオの音楽や賑やかな声が聞こえる。

なんとか土地勘のある地域にはいる。
宝塚を過ぎたあたりから地震があったことを理解しはじめる。
両親の家付近に着いたのは１９日に日付が変わったの夜中。
最後、崩壊した高速をくぐったた所が両親宅・・
ところが唯一残された道を抜けようとしたところで
乗っていた車の車高が高いに加えキャリアに積んだ自転車が高架に引っかかり時間ロス。。。
家に着くと表門が完全に倒れている光景。

庭先から親父殿に声を掛ける。
姿見えぬ雨戸越しから「おー　来てくれたんかー・・」
・・と出てきてその直後、周囲を見渡した親父殿は絶句した。
どうやら、地震後はじめて部屋からでたようでした・・・。

食べ物は何とかなるものでした。
近所の大手コンビニでは賞味期限がギリギリのおにぎりやサンドイッチなどが
破格で分けられ、期限を越したものは店員からのすぐに食べるなら無料と説明。
ラベルを見ると工場は関東など・・　お客様商売としての企業の緊急対策が見え感謝するばかり。
他大手スーパーも同じく自社の持つネットワークで遠方から緊急輸送され無料配布から
一部金額がついても素人目に奉仕しているのが理解できる。
個人商店も変わらなかった。同じ被災者でありながらも、地域住民に商品を配布する光景。
お金を払うと言っても受け取らない店主もおおかった。

問題は水と冬の寒さ。
コンビニのミネラルウォーターは補充されてもすぐに品切れ。
赤ん坊を抱える家庭ではまず第一に問題だったはず。
水がなければ赤ん坊のミルクも作れない、煮沸もできない。
(煮沸と言っても加熱器具がなければお手上げ)
風呂は少しぐらいなら入らなくたって我慢。。
しかし、ウンチの処理は困る。トイレは水洗だから・・・
だから庭に深く穴を掘りボットントイレをつくる。

取りあえず、生活に必要最低限の物をかき集めたり、壊れた物を直し 無ければ日曜大工。
倒れた門は車と持って行った機材を使って応急修復。
友人宅まわり、買い出し。(被災地の多くのの店では無料配布か気持ち銭で分けていました)

２４時間鳴り響く緊急車両のサイレン
ドンッ！　という音とともにお尻から１０メーター位、落下するような感触の余震が続きました・・
近所の小学校をヘリポートにした為、真夜中にも旋回する大型運搬？ヘリ。何機も上空で待機・・
家は古いとはいえ大手ゼネコンが建てた鉄骨の家の壁やハメガラス窓にフラッグが日々伸びていく。

家の補修にはひとまず区切りをつけて、役所へ応援部隊として登録。
仕事柄(機材車・機材)で早速頼まれ事で町を走りまくりました。
いろんな人柄、人間関係にあいました。。。

そんなある日、ふと　町を見渡すと・・

２４時間体制の復旧工事・・
震災から１週間が経ち、急ピッチで進む復旧の中、開発がみえました。
余震なのか復旧工事で高速を崩す音・振動(衝撃)なのか区別さえつかなくなっていました。



地震の恐怖
家屋を無くし、家族を失い　これからの生(活)きること・・
不安であふれる被災者のこころとは別に動いているものがありました。



いまでも脳裏に焼き付いています

夜中、家のすぐ傍の入江を歩いた時

岸に沿って神戸の空がピンク色に染まっていたのを

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震災後、いく日が経ち役所へ行ってみると本館は被災者であふれていました。
手伝えることはないかと別館にはいってみると、そこには明らかに地元の人ではない若者であふれていました。
阪神淡路大震災が元祖となったといわれるボランティアに来て下さった人たちだった。
廊下にまで溢れる人材・・　皆やることがなく配給される軽食を頬張りながら雑談をしていました。

人材は足りているのか・・　とはいってもせっかくだから登録だけでもと説明を受け、
とーたんからも職業や持ってきた機材などの説明をしました。
登録を済まし両親宅へ帰宅後すぐに応援依頼。
え？　あんなに人がいたのに・・・
依頼内容はとーたんの技術と持ちこみ機材にありました。
それからは、毎日のように別館へ。待機するボランティアの人たちの中を縫いながらその時その時の応援をこなしていきました。

時間が会った時に避難所でもある小学校へ行ってみました。
その空間はとても言葉では言い表せない被災者のみなさんの恐怖と不安の空気でいっぱいでした。
とーたん家(両親宅)は、壁にフラッグ程度・・
この空間に入ったとーたんは申し訳ない気持ちでいっぱいになると逃げ出すように出てしまいました・・・。

多くの人から声も掛けられました。
飲料水　食べ物が売っているところを知らないかの声が多かった・・
多くの人には伝わっていなかった・・
役所に余り過ぎて固くなったおにぎりや誰も管理していない豚汁鍋・・
そして、行き場所がない救援物資を満載した県外ナンバーの大型トラックが荷台の扉を開けることなく
何台もの列を作り待機している事・・
余り賞味期限切れになってしまった食料が袋詰めされ山のように建物の裏に積み重なっている事も・・

各集会所(物資集結所)に周り物資を補給する事もしました。
集会所の中には役所に戻ったとたん すぐに同じものを持って行くこともありました。
行ってみると　飲料水ポリタンが入れ物ごとなくなっていることも・・・

食事をとっている人・・　あきらかに食事をとっていない人・・
何か所かの物資集結所(集会所)を周ることで多くの人とも接します。

そんな中、ある集会所を少し離れたところから様子を見ているような赤ん坊を抱えた女性の姿・・
集会場にいる人に女性の事を聞いてみた。
「一度声をかけたんやけど　返事してくれへんねん・・」
水や物資を受け取りに来られたか聞くと　１度も来ないと・・。

女性のところへ行き声を掛けてみた・・
すこし困ったような顔をしながらも不安でいっぱいの気持ちが伝わってきました
いくつかの言葉を掛けてそして解りました
日本語が話せなかったのです。
近所に住まわれていらっしゃるのですが、日本語が喋れない事で普段からご近所付き合いがなかったようでした

とーたんは精いっぱいの笑顔で集会所を案内しました。女性に言葉が伝わらないということは とーたんにも言葉は伝わらない・・
集会所にある物資を並べ直し「必要なものをどーぞ」とジェスチャーで。。。
女性の不安な表情が微笑みに変わりました。何も手にするわけでもなく・・
そして集会所のみなさん微笑みました。
とーたんなりに理解しました。

不安で人と接したかったのではと・・・。