まっくらな家・・ (2003年の今日)
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- 2011/07/09(Sat) 23:00 -
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![]() 最終便で旭川から深大寺 我が家へ ![]() 最初は北西の丘に居たと思う 夜が明ける空間が閉じた瞼をとおして感じました 目の周りは腫れぼったく 目の周りは泪でばりばりになっていた かしわ園へ・・ ![]() しばらく大雪から伝わる夜明けを身体で受けました また瞼をとじる・・ 車内に強いヒカリが射し込み 肌を刺す感触で目を覚ます ・・・・ ![]() 帰りたい・・ 疲れ果てボロボロになっていた自分に気がつく 限界だったんだ・・ もう もたない・・ 紗礼に会いたい 抱きしめたい (元)奥さんの顔をみたい 家族でおさんぽしたい 家族でまったりしたい 家族の笑顔をみたい 家族で笑顔 ![]() ほんのすこしだけでいい ほんのちょっとだけでいい 帰りたい 休憩したい 休みたい 許してほしい・・ ほんのちょっとでいいから 帰らしてほしいと ![]() 携帯に何度も触れては離し・・ 東京へ電話をする 奥さんの声 聞こえた瞬間 声が出ない・・ 「かえりたい」 とコトバがでない (元)奥さんの声だけを聞き なにも言葉できず電話を切る・・ 2回ほど電話するが奥さんの声を聞くと 怖くてコトバが出ない ![]() 3回目の電話 紗礼さんの声が一瞬聞こえたような・・ そして やっとでたコトバ・・ ![]() 「さくら・・」 「さくら・・」 「ママ・・」 「ごめん・・」 「ごめん・・」 「ごめんなさい・・・」 精一杯のコトバでした ![]() (元)奥さんの言葉 「病院行ってっ」 「病院が決まったら電話して 保険証送るから」 その言葉を聞いて 返事せず電話を切ったとーたん・・ わかって・・ とーたんもう限界なの・・・ 電話だけで力を使い切ったとーたん ![]() 二時間ほど経ったでしょうか お昼頃 もう一度電話をしよう・・と そして 今度こそ ちゃんと帰りたいと伝えようと・・ (元)奥さんの求める手土産はないけれど (元)奥さんにと買っていたガラス細工を持って かえりたいと・・・ もう 電話はコール音しか聞こえなくなりました それから ずっと ずっと・・・ 心配になった 己の事どころではなくなっていたとーたん どーしたのっ 何があったのっ 強盗? 誘拐? たまたま仕事が休みだった家の近所のススムクンに見に行ってもらうと 車がない 雨戸が中途半端に開いている・・ と。 (元)奥さんの実家(2世帯)で暮らすヒロシお兄さんに連絡する。 いったん切るが、暫くするとヒロシお兄さんから・・ 「こっちの家に居るみたいだよ、嫁が1F(実家)から紗礼ちゃんの声がするって」 ?? ホッとした 涙がでた そして ・・・・ 捨てられた・・と 瞬時におもった とーたんの力無さに・・・ ![]() ishizakiクンに空港まで送ってもらう 無期限の休憩を取る事 (元)奥さんに言いたい事をちゃんと伝えるなど・・ ishizakiクンにそれを伝え 最終便に乗った 旭川発 羽田行き 旭川の夜景を上空から見渡し "いつか"戻って来るから・・ 羽田 モノレール 山の手線 総武中央線 ずっと かんがえて・・ 三鷹駅から深大寺・・ 心臓の鼓動が速くなるのがわかる・・ ![]() 家の前・・ すべての窓が真っ暗・・ 玄関を開ける センサーで明るく照らされる 広すぎる靴履き場に ちいさな ちいさな ピンクの靴 ひとつ・・ 紗礼さんのお気に入り お出かけ用のおクツ ひとつ ・・・・ ![]() そして それから 紗礼さんとは会えていない・・ (元)奥さんとも会えず 連絡も一切取れていない 2003年7月9日 生き別れのはじまり ◇ 2003年のクリスマス (元)奥さんのお父さんと話すことが出来た 予想通りお父さんは除け者にされていたようだった そしてその時に聞いた言葉・・ あの日 紗礼さんは夜中中泣き叫んでいたと 夜泣きをしない紗礼さんが 泣き叫んでいたと・・・ ごめんね ごめんね 守れなくて 守ってあげられなくて ごめんね 紗礼さん ![]() |
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