この地の夜 ~2003年~
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- 2013/07/09(Tue) 01:04 -
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![]() 最後の夜 ![]() 生まれ育った土地 紗礼さんにとって最後の夜となった どんな夢を見ていたのだろう きっと感じ取っていたはず・・ ![]() 次の夜 紗礼さんは夜中ずっと泣き叫んでいたと・・ 泣き止まなかったと・・ 後に宇都宮のお爺ちゃんから聞いた・・ 慣れてはいなくても 泊まった事のあるお家だったのに ![]() 何故とーたんは紗礼さんの傍に居て上げれなかったのか どうして紗礼さんを抱きしめられなかったのか どうして紗礼さんを守れなかったのか きみのこころを包みたかった そしてぬくもりを感じたかった ![]() 今日という日 紗礼さんは眠っていたはず 最後の夜 感じ取っていたはず・・ 十年前の今 こころ安らぎ優しい夢を見れていたのかな 十年後の今日 やさしさに包まれた寝顔でいておくれ どうしてもママの思い道りに準備が進まない とーたんの限界を越していた 己の無力さに腹立ちを越え 情けなさを越え・・ ただ ただ家族の声 匂いを感じたかった すこしでいい 休みが欲しかった 一度東京に帰りたい・・ そのひと言の電話さえ掛けれないとーたんがいた・・ 手土産なしでは帰れない もっと自を責めなければ 己をもっと追い詰め 追い込まなければいけない・・ 守る責務がある 愛しているから もっと もっと 苦しまなければいけない・・ それが幸せのはずなんだから・・ とーたんの中では限界とい文字は浮かばなかった・・ ただ 独り泪が溢れ止まらなかった・・ 紗礼さんはもう寝ていたのかな・・・ ごめんね とーたん ボロボロだったんだ 泪溢れ疲れ 丘の駐車場で眠りについたとーたんがいた -家族崩壊前日- 2003年7月8日 9時45分~9時50分 22時53分~22時55分 |
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