あの日 ~おさんぽデート公園~
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- 2015/05/05(Tue) 18:16 -
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![]() ママの理想通りに仕事が進められないとーたんは寝る時間さえなかった 週イチぐらいは休日(家族との時間)が欲しいと懇願するもスルー・・ 世間では連休、2003年 子どもの日だったかな せめてサクラとおさんぽしてきていい?とママにお願いする ![]() サクラさーん おさんぽする~? 玄関で声を掛けるとガラス戸をガラガラ~ にっこにこ笑顔♪でパタパタ!やってくる ズックも自分で履こうとする 公園が家族で溢れる日 紗礼さんとふたりでデート 落ち葉で遊んだ日もゴールデンウィークだったのかな ![]() お空の上に落ち葉を舞い上げる・・ そんなとーたんの戯れにも付き合ってくれた紗礼さん 紗礼さんのあまりの集中に悪戯心で木の陰に隠れたとーたん ![]() 紗礼さんは独りでも落ち葉と遊んでいた その姿に泪が零れそうになった とーたんのこと早く呼んでくんないかな とーたんは何をやってんだと自分に馬鹿さを思った 長く感じた・・ 「たーたん」 その言葉が聞こえるか聞こえないかの瞬間に飛び出していったとーたん 何事も無かったかのようにとーたんに落ち葉を分けてくれる紗礼さん ![]() はじめてのお山 のぼってみる? そんな問いかけを理解したかのように 一生懸命登ろうとするきみの姿に胸が締め付けられた でも 急勾配でさすがに後ろへころりんしそうだったのでとーたんが抱っこ ![]() 登りきると心地いい風・・ 紗礼さんを降ろした瞬間 「キャ~~~♪」 反対側の下りの方へと向かって行っちゃう 「サクラッ サクラッ!」 慌てて追いかけ紗礼さんを確保した ![]() 手を繋いでもすぐに放してしまう紗礼さん イッパイ イッパイ感じたいんだよね 自分で感じたいんだよね ![]() あの日のお山もお天気が良かった あの日も今日みたいに風が強かったのかな ![]() そんなに長い時間過ごした記憶がない ![]() ![]() お山に花咲くツツジの記憶もない 東京タワーが見えることも知らなかった スカイツリーなんて存在すらなかった ![]() ![]() ![]() そんなお山を降りる時は階段 紗礼さんは自分で降りようと一生懸命だった プクプクしたふくらはぎをまるで昆虫の触覚のようにして階段を下る とーたんの指をしっかりと握って・・ 「ん~ ちゃ ん~ ちゃ」 とーたんと一緒に掛け声掛けて。 ![]() お山に登ったのは2003年のゴールデンウィーク時期だったと思う ![]() お山の下ではツツジが咲いていたの記憶している 紗礼さんに蜜を吸わせてみようか一瞬悩んで辞めた記憶 きっとこの時期だったんだ それじゃ 深大寺へのおさんぽデートはいつだったんだろうと毎年記憶を探るも思いだせない・・ ![]() 何も持ってこなかったとーたん 体育館でジュースを買ったね 「どれがいい~?」 「♪」 と 指さし自分で選んでくれた紙パックジュース ![]() あの日はベンチが空いていなかった どこで飲んだんだろ きっとシロツメ草拡がる広場の片隅に座って飲んだんだろうね とーたんの腕時計は夕方3時35分か45分を指していた 休憩時間を大幅にオーバーしていると気づきお家に帰った 世間の連休には縁がなかったとーたん 連休の時期が近ずくと"家族と過ごすGW・・"みたいなタイトルの本を買ってきて みんなに選んで貰っていたとーたん、とーたんにとっては変わらぬ一日の休日をGWとして過ごしたかった 上野動物園、サンシャイン、銀座・・ いつだったかな きみと過ごせた最後の年のGWはこのお山だった 近所のおさんぽだけだった 日に1、2時間睡眠がとれたらいい方、1週間貫徹も珍しくなかった2003年 紗礼さんも大切だったけど ママの事も大切だった とーたんがしっかりしなくっちゃと思っていたのに そのとーたんがボロボロだった 一杯一杯でパンク寸前だったとーたん ごめんね 紗礼さん あの日は帰ってこない きみと生き別れ きみとつくれなかった過去は埋まらない 紗礼さんにとってのあの日 あの時の時間にとーたんは居ない 毎日を成長していく時間 神に返してくれと訴えても 過ぎた時間にとーたんは居ない Martina McBride - Teenage Daughters SA.RI.NA - 笑顔のちから |
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