力無きクリスマスプレゼント
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- 2016/12/25(Sun) 22:11 -
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とーちゃんはすでに心に誓っていた 君と血が繋がらなくても 親として大人として大きな傷を塞いでみせる・・ 我が子とし愛し尽くしてみせると ![]() 君はとーちゃんの長男として生活を共にする事になった それでも転向した小学校でもパパの名を使えるようにして貰った ママたちから聞いていた事と大きな違いがあった事にとーちゃんは衝撃を受けた それはパパの事が大好きであった事だった・・ 君との生活が始まり日々を過ごしていくと・・ 更にママや宇都宮のお祖母ちゃんの言っている事と君の想いとの大きく違いが出てくる・・ 何か大切な事が違う・・ 何かが間違っている・・と 君のこころの中をもう少し知りたく薄いガラス細工に触れる気持で聞いたみた とーちゃんは君の父親になれていなかったからこそ話してくれたんだろう、苦しみを伝えてくれた それはとーちゃん自身の幼い頃を思い出さし重なりそれが少し解るような気がした・・ 中学 高校ぐらいまで一緒に頑張れるかい? とーちゃんはハルキの気持ちを周りに伝えてパパと一緒に暮らせるように頑張るから・・・ 自分に誓った、とうちゃんは何よりも先にこの子を必ず守ってみせる 血は繋がっていなくても息子・・ だからこそ何を敵にまわしても全て捧げてみせると・・ そう誓いながらもとーちゃんの心の中ではもうひとつの願いもあった ハルキの気持ちがとーちゃんの事を本当のお父さんのように認めてくれる事を願っていた それは君と血の繋がった家族にこそ、我が子への理解をと強い願い祈りにもなっていた。 ![]() 君にとってあまりの長い月日を送ったある日 とーちゃんへのあだ名呼びから「と~ちゃんっ!」となった そして中学に上がる時、相談があった とーちゃん家の名前で学校に行きたいと とーちゃんは隠れて涙を流した 君のパパと二人だけで会える機会を掴んだ 新たに伝わった想いと真実・・・ 2002年12月25日 夜の8時 ハルキ 君は本当のお父さんの元へ帰りました パパの車に乗って・・・ ママの目はハルキの乗った車のテールランプが見えなくなるまでを追い続けていました・・・ ![]() 親子の絆、血の繋がり それには捧ぎ続ける努力が必要であること とーちゃんには入り込めない君の誕生 自然の摂理、生命の根源を信じ祈りました 子は親や大人の所有物ではない・・ ママとパパにも解って欲しかった・・ そして自分にも言い聞かせた それはハルキの未来の家族を祈り浮かべて。 未来のハルキ家 家族を守り築き添い遂げる夫となり、 子の誕生を守り抜く親となって欲しいと・・ 子の幸せこそが親の至福であると・・・ (2007年の日記から) ![]() とーちゃんの力無さ、 血が繋がっていなくても親として夫としてそして大人として 情けなくもこれが精一杯だった・・ 正直今だって正解だったか解らない・・ ただただ 子の心理成長の阻害だけはあってはならないと・・ 我が子や家族よりも我が身を愛する幼き心理と思考が未来を破壊する現実・・ 似た体験をしたとーちゃんの希望であり必死な訴えでもあった・・ 自分の体験を二度と繰り返してはならないと・・ 子の成長が親の成長であり学び、 最高の至福であり、子への恩返しだと 何よりも先に子の心の成長を優先する誓い。 2002年のクリスマス 血の繋がったパパをプレゼント これがとうちゃんが出来るハル兄、君への精一杯のクリスマスプレゼントだった。 * Whitney Houston "I look to you" > Boyce Avenue ver. * Mike + The Mechanics "The living Years" > James Last Orchestra ver. * Mariah Carey "I Want To Know What Love Is" > Mariah Carey "Auld Lang Syne" (The New Year's Anthem, Fireworks ver.) |
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