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ランプ ~これが今のとーたん、それは今を受け入れなければいけない事。~
- 2017/10/19(Thu) 18:10 -


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きみと引き裂かれ 生き別れて14年・・
毎年欠かさずきみが誕生した時刻に来ていた・・


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はじめて遅れて来てしまった・・


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とーたんにとって聖なる時刻・・


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あの日と同じ様に誓い祈る時刻・・


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あの頃のとーたんの念を取り戻したくって・・


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引き裂かれて14年・・
きみが誕生した空間から三鷹駅まではじめて歩いてみる・・


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2017年の誕生日
きみが誕生した町は雨・・


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今年も手作りではなく売っているケーキになります・・
それでもきみと唯一 一度だけ一緒にお祝い出来た
一歳のお誕生日に買ったケーキ屋さんで買います
あの年のケーキバージョンはもう販売していないけれど・・・。



Background Song
* Jay-Z ft. B.I.C "Glory"
* Chris Brown "Can't Say No"
* 玉置浩二 "HAPPY BIRTHDAY ~愛が生まれた~"  > 玉置浩二 "プレゼント" > 安全地帯 "君がいないから"
* P!nk "Run"









~最初の下書き~

2017年 10月19日
午後3時24分
今 とーたんは家に居る
そして今 まず最初の下書きとしてこのデジタル日記を書いています・・

そう 毎年この時間に居る筈のきみが産声をあげた病院には居ない・・・
もしかしたらきみが生まれてからここまでのどしゃ降りの雨が降り続くのははじめてかもしれない
はやめに出掛ける用意をしていたが、結局腰をあげたのはけっして早めの時刻ではなかった

毎年あの日と同じスクーターでのコースで辿っていた・・
しかし今日今年はスクーターもバイクもセルをまわすも・・ かからない
焦る気持ちを抑え何度か挑戦するも掛らない
きっとこの雨が点火系を弱めているのだろう
毎年今日という日はお休みを頂いているので仕事の足となる車は預けている
数年前に急速充電器を失い普通の充電機でバックアップするしかないと・・・
正直頭の中はパニックになっていた
落ち着け 落ち着けと・・
と 同時に5分進めている腕時計の針は
きみが生まれる時間にその空間にとーたんが居る事は無理であることを知らせていた
玄関でバッテリーを充電しながらとーたんは泣きそうになっていた
独りで愛娘を祝う事でさえも許されないんだと・・
落ち着け 落ち着けと手洗い場で手を洗っていると聞きなれないオト・・
そして背中に衝撃が走った
棚に置いたドラム(コードリール)が落ちた
一瞬動けなくなった・・
その瞬間に携帯のアラームが鳴った
そうきみが生まれた時刻、15時14分を知らすアラーム
毎年きみが生まれた時刻にアラームが鳴る様にセットされている・・
あまりのタイミングだった・・・

これが現状なんだ
これが今のとーたんなんだ
これを受け入れなければならならないんだと・・・
これがボロボロになりゴミ箱に捨てられもせず放置されたとーたんの今・・・
情けないね とーたんも己の無力さに自身への怒りさえも感じています

パソコンデスクに座り電源を入れる
立ちあがるまでの間・・
タオルで顔を覆い
泣いてしまった
きみの名前を呼んで・・・。

この無様で見っともない愚か者の姿は・・
きみの周りに居る人にとって
思い通りにいかないからと家庭家族を破壊させる人にとって
児童虐待を正当化させようとする人にとって
女性優位思想活動家(女尊男卑)にとって
極度な自己愛心を持つ人にとって

きっとこの文章を読んだらにんまりしてしまっただろう・・
もしかしたら舌打ちしたかもしれない"ほら サイテーでしょっ"て
子どもに会えない父親なんてこんなのよって・・・。

バスで行って向かいます・・・。

ごめんなさい、紗礼さん
こんなとーたんになってしまって
ごめんなさい ごめんなさい・・・・・・

とーたん、己の無力さ無様さをきみと生き別れて14年噛み締めています
そしてこれからも・・・
きみの誕生に必要不可欠であった筈のとーたんが削除される中
今、とーたんには噛み締める術をきみのママたちから与えられて生きています・・
これからもずっとでしょう・・・

会いに行けなくてごめんなさい
お祝い出来なくてごめんなさい
愛しているって伝えられなくてごめんなさい
きみを守れなくてごめんなさい
ダイスキナ ダイスキナ 紗礼さん

独りだけだった誓い
父親にとって娘は永遠の片思いであるの知っている
それでも娘にとっての安全地帯で生涯を終えたいと願うのが娘をもつ多くの父なのかもしれない・・

独りだけだった誓いがあった・・
それはママととーたんが手を取り合ってきみを守り続けていくからと・・・
そう誓っていたのはとーたんだけだった・・・


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